絵と音楽とプログラミング

やってみて面白かったものを書きます

逃避行

こんにちは。

先日某イベントに参加し、とても良い時間を過ごさせて頂きました。まるで夢が具現化したような内容で、今でもあれは夢だったんじゃ無いかと思うほどです。

 

しかし、イベント中に演者のステージを鑑賞していると、盛り上がると同時に自分の情け無さを再認識してしまうのです。イベント中は余り深く考えず、すぐに切り替えていましたが、いざ終わるとこういう感情がじわじわと湧き上がってくるのです。

 

自分も自信を持って表現したい。やりたいことに疑問を持たずやり続けたい。けれどできない。

 

ここ何年かで少しずつ色々な面で自信を失ってきた様に思えます。仕事、人間関係、自己表現等々...自分というものの半分を諦めている様な感じです。昨年辺りからより顕著になって、今までは何とか踏ん張ってやってきた事が出来なくなってきました。

 

ちょうど一年前くらいでしょうか。双極性二型の症状が認められたので、薬を処方してもらい、同時にカウンセリングにも通い始めました。治療を開始した直後は、今までやってきた事はハイになった時に考えていた異常な事だったのだろうかという思いに取り憑かれて、本当に自信を失ってしまいました。今でも少し尾を引いています。

 

双極性二型の場合、軽躁と鬱を繰り返すのですが、薬で抑えているとはいえ、やはり情緒不安定な事には変わりありません。今も鬱々としているのでこんな文章を書いていますが、これも気分が上がれば何事もなかった様に、寧ろこの自分を馬鹿にする程に別の自分になります。

 

この様な繰り返しを体験するたびに自分を見失ってしまいます。根底に流れるのはやはり自信の無さだと思います。気分が上がっていても下がっていても、その部分はずっと空虚なままです。

 

これは何も自分に限った事ではなく、誰にでもあり得る事だと思います。自分の場合は、周囲の判断でカウンセリングや精神科に通い始めた事で、治療という形で向き合う事になったと言うだけの話なのかもしれません。少なくとも自主的に行動した訳ではないので、少しわだかまりがある事は事実です。

 

この様な治療をして頂いた事で、寝込んで完全に動けなくなると言う事にはならなくなりました。ですが正直に言うと、自分が感じている孤独感や辛さや空虚感を、先生方にうまく伝えられないのです。先生方のみならず、両親や友人達にもです。

 

これは昔からです。弱みを見せる事を回避したり、鬱々とした感情で人に迷惑をかけたくないと言った様な理由でしょうか。もっと利己的な理由もあると思います。

 

他人に影響され易く、簡単に人を信じてしまう性質も相まって、一人でいる事を好む様になりました。一人でいれば誰にも騙されず、迷惑を掛けることも無いのです。

 

一人でいる事、迷惑をかけないことを優先すると、行き着く先はもちろん引きこもりです。しかし、現在は大学に在籍していて、うまくいけば来年度から社会に出る事ができるような状況になっています。色々な事が重なって一瞬突破口が開けた様な気分になりましたが、今また自分でそれを閉じようとしているのです。

 

ここ半年くらいで逃避行の一線を超えてしまった気がします。再びこの空虚感を埋め、自信を持ってやりたい事をやれる様になるのでしょうか。自分次第ですが、今は改善する気力もありません。諦めてしまった半分を取り戻したり、別の何かで埋めたりできるのでしょうか。また問題を残して気分が回復してしまうのでしょうか。

 

一進十退、七転び八転びですが、まだ生きています。やめない限り負けでは無いはずです。泥臭く向き合って生きます。